ヒカルです。
ティム・バートンのコープス・ブライドを見ました。
さすが、ティム・バートン!
と思わせてくれる映画でした。
タイトルに「ブライド(bride花嫁)」とありますが、男性女性に関係なく楽しめる映画です。
もちろん子供から大人まで見れる感動的なおとぎ話な感じです。
ティム・バートンといえば、「シザーハンズ」や「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」などなどの作品をみました。
最近では、パイレーツ・オブ・カリビアンが大人気になりましたね。
ナイトメア・ビフォア・クリスマスでは、ストップモーションアニメーションによって撮影されています。
コープスブライドも同じように、ストップモーションアニメーションで撮影されました。
これは背景の前に人形をおいて、1コマ1コマ人形を少しずつ動かして撮影します。
そのひとつずつを最後につなげてみると、人形が動いて見えるという方法。
人形の手足や顔の繊細な角度をつけることによって、表情が豊かになっていきます。
パラパラ漫画みたいな感じですね。
1-2秒のシーンに12時間も撮影時間をかけたところもあるそうですよ。
すごいですね。
CGにはだせない手作業によって生まれる味わいの深さや温かみがあると感じます。
人形たちは、動きが滑らかな上に実に表情が豊かなんです。
しなやかなダンスや涙を流すシーンもありますが、撮影方法を考えるとものすごい技術だなぁと感じます。
丁寧な撮影が、この映画の完成度の高さにつながったのでしょうね。
職人芸というでもいうのでしょうか。
ストップモーションアニメということもあって、77分という鑑賞時間ですがそれも納得。
この77分はかなり見ごたえがあって、満足度は高いのでご安心を。
Amazy |
物語は19世紀のヨーロッパ。
街で「バン・ドート魚店」を営むバン・ドート家。
財はなしているけれど品格にかける一家。
エヴァーグロット家という落ちぶれてしまった貴族の家柄。
もはや政略結婚以外に道はない、という状態。
このヴァン・ドート家のビクターとエヴァーグロット家のビクトリアの結婚に関連したお話。
一度も会ったことのない二人で、とてもシャイ。
結婚のための初めての顔合わせで、極自然に愛が芽生えてしまうくらい何かフィーリングがあったよう。
ただ、結婚式の練習でビクターが緊張をしてしまい、失敗の連続。
練習をするようにと結婚式の延期が決まり、練習に励んでいるとひょんなことから死体の花嫁と出会う。
ラストシーンは、感動です!!
お楽しみに・・・。
死者の世界と現実の世界の2つの世界がでてきます。
死者の世界の方が華やかでなんだか楽しそう。
現実の世界はモノトーンでなんだか暗くて重い感じ。
そんな色の使い方も魅力にひとつ。
ティム・バートンのブラックな感性が、歌詞や台詞のあちらこちらで味わえます。
むしろその皮肉というかそういう人が存在するなぁと気がついたり、考えさせられたりもします。
例えば「結婚に愛は必要ない」とかね・・・。
ビクトリアのママが断言するのですが。
コープス・ブライドとは「死体の花嫁」という意味。
この死体の花嫁さんはエミリーといって、ピュアで健気で一途で魅力的なんですよ。
腐りかかっているので目玉が落ちてしまったり、虫がでてきたりしますが気持ち悪く感じないのが不思議。
ヒカルが気に入っているのは、花嫁さんと花婿さんのしたくから結婚式の準備の歌うシーン。
名役者ぞろいです。
ほほえましくなっちゃうし、かわいいんですよ。
ちょっとしたミュージカルな感じです。
結婚式に参列するために死者の世界からの来客の様子は必見ですね。
心があたたまります。
ビクターが飼っていたスクラップというペット犬もなかなかかわいい。
この一連のシーンは最高です。
ラストシーンはジーンときちゃいます。
ジョニー・デップのビクターの声も、その内気さがよくでています。
ジョニー・デップの甘いマスクが見れないのは残念ですが、声優初挑戦とは思えません。
さすがジョニーデップさま!
いろんな角度から楽しめる映画です。
メイキングオフシーンもおたのしみ!
Amazy |